「時効」のはなし

こんにちは、黒川です。気持ちのよい季節になりましたねclover


さて、皆さんは「時効」と聞くと何を思い浮かべるでしょうか?

私は、法律の勉強をするまで、「罪を犯しても、何年経過すれば、時効が成立し..」

という「刑法上」の時効のことが、真っ先に浮かんでいました。       

 
しかし、私たちが日常生活を送る上で、より身近に関係するのは、         tokei.png 

むしろ「民法上」の時効ではないかと思います。


民法上の時効には、

一定の期間が経過することによって権利が消滅してしまう「消滅時効」と、

一定の期間が経過することによって権利を取得できる「取得時効」があります。


「債権」(貸金など) の消滅時効は10年ですが、                                

特別に「消滅時効」の期間が短く定められたものもあります。

たとえば、飲食代金1年、家賃5年などですhouse


そのひとつで、

不法行為による損害賠償請求権の消滅時効は3年と定められています。


今、問題になっているのが、

東日本大震災の東電原発事故に対する損害賠償請求権です。

 

民法の規定通りだと、平成23年3月に発生した東電事故の損害賠償請求権は、

最短で平成26年3月に時効を迎えてしまいます。

震災後に避難生活などを余儀なくされた被災者の方にとって酷な話ですthink

 

そこで、東電事故の被災者が、民法の損害賠償請求権の時効を過ぎても、

賠償を求められるようにする特例法案が、5月21日に衆議院を通過しました。

参議院での審議を経て、今国会で成立する見通しです。    

 

その他、種類によって、様々な時効の規定がありますので、                            

一度確認してみてもよいかもしれませんpencil